「ゆめぴりか」づくりを通じて持続可能な稲作へ向けた取り組みが進んでいます

ゆめぴりか

環境負荷軽減を目指した「ゆめぴりか」づくり 環境負荷軽減を目指した「ゆめぴりか」づくり

令和3年5月に農林水産省により食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立に向けて策定された「みどりの食料システム戦略」。これを踏まえ、「ゆめぴりか」ブランドの更なる価値向上へ向けた取り組みが、生産現場の実態を加味しながら始まっています。

稲作で発生するメタンの削減は大きな課題 稲作で発生するメタンの削減は大きな課題

国内の農林水産分野の温室効果ガス排出量の3割弱は稲作が占めており(図1)、二酸化炭素の約25倍の温室効果があるメタンが主で、湛水した水田土壌が還元状態になり、酸素のない状態で活発に活動するメタン生成菌が、有機物を分解する過程で発生。稲わらのすき込みはメタン発生を高めることが分かっています(図2)。

図1.国内の農林水産分野の温室効果ガス排出量(2019年度)
図1.国内の農林水産分野の温室効果ガス排出量(2019年度) 注:温室効果は、二酸化炭素(CO²)に比べメタン(CH4)で25倍、一酸化二窒素(N²O)では298倍。 出典:温室効果ガスインベントリオフィス(GIO)(「農業分野における気候変動・地球温暖化対策について」2021年12月農林水産省)
図2. メタンが水田で発生するしくみ(出典:農研機構)
図2. メタンが水田で発生するしくみ(出典:農研機構)

環境に配慮した取り組み「秋すき込み」と「搬出」 環境に配慮した取り組み「秋すき込み」と「搬出」

「北海道米の新たなブランド形成協議会」では、「ゆめぴりか」における良質米の生産と環境負荷軽減に繋がる取り組みとして、水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減に向けて、収穫後稲わらの「秋すき込み」・「搬出」を励行しています。
※メタンは同量の二酸化炭素と比較して25倍の温室効果があると言われております。(温室効果ガスインベントリより)

水田
秋すき込み
水田
搬出※北海道農産協会資料より引用
温室効果ガス(メタン)発生の春すき込みとの比較

生産者の努力で、メタン削減目標達成へ 生産者の努力で、メタン削減目標達成へ

「ゆめぴりか」における 「秋すき込み」・「搬出」 の実施率は、2021年産51%から、2022年産69%に上昇し、目標としていた70%をほぼ達成。前年と比較すると温室効果ガス(メタン)の削減量は約1割と見込まれます。
※北海道米の新たなブランド形成協議会事務局調べ

北海道米の新たなブランド形成協議会で定める収穫後稲わらの秋すき込み・搬出実施目標
認定マーク付き「ゆめぴりか」はメタンガスを前年より1割削減しました。

SDGsとの繋がり SDGsとの繋がり

稲わら搬出・秋すき込みに取り組むことで、良質米生産と環境負荷低減による持続的な米生産に繋がります。

2 飢餓をゼロに

環境負荷低減を目指し、目標値を掲げて、稲わら搬出・秋すき込みに取り組んでいます。

12 つくる責任つかう責任