

【3月・4月】
ハウスで苗づくり
雪の多い北海道では、雪どけ前から農作業がスタート。融雪や除雪をし、苗を育てるビニールハウスをたてます。病気のない健康な苗を育てるために、ハウス内の温度や湿度は徹底管理されています。
【5月】
田植え
5月になると田植えの準備へ。田を耕し、水をはったあとは「代(しろ)かき」という田を整える作業をします。代かきが終わるといよいよ田植え。ハウスで育てた苗を機械で次々と植えていきます。
【6月】
分けつ
田植えが終わり根がしっかりつくと、苗は次々に株分かれして茎の数を増やします。これを「分けつ」といいます。6月の中旬から分けつがすすみ、茎の中では小さな穂が育っています。
【7月】
水の調節
穂が育ち、茎の中がふくらむこの時期は寒さに弱いため、田んぼの水を深くして寒さから穂を守ります。7月下旬に出はじめる穂には、イネの花のつぼみがぎっしり。やがて花を咲かせ、受粉してお米を実らせます。
【8月】
イネの開花と受粉
穂についている緑色のモミ一つひとつに、おしべとめしべが入っています。モミが開花し、おしべの花粉がめしべにこぼれると受粉完了。開花・受粉の時期の気温は23℃前後でなければ実らず、収穫量に大きく影響します。
【9月・10月】
実りと収穫
モミが固くなり、重く垂れ下がった穂が黄色くなるといよいよ刈り取りへ。コンバインという機械で一斉に大量の穂を刈り取ります。北海道の稲刈りは9月中旬ごろから各地ではじまります。
【9月・10月~】
調製・検査・貯蔵
収穫されたお米はモミのまま、または玄米の状態で各地域の集荷施設に運ばれ調製、貯蔵されます。モミ殻を落として玄米にする「もみすり」をし、農産物検査を受けて精米工場へ出荷します。
【9月・10月~】
精米・出荷
検査を受け、精米工場に運ばれた玄米はぬかを取り除かれ、白いお米になります。小石やモミ殻などの異物をきれいに取り除き、袋に詰めたらお店へ出荷です。
【9月・10月~】
食卓
新米が田んぼから食卓に辿り着くまで約10ヶ月。そのおいしさを味わうために大切なのは保存。お米は冷暗所で保存し。新鮮なうちに食べきりましょう。常温なら1ヶ月、冷蔵庫なら3ヶ月が目安です。